かならずしもこれが最安・最良ではないかもしれませんが、自分の例を備忘録として書いておきます。
①独自ドメインを取得する
これだけは有料です。いろいろなレジストラがありますが、私は大手のお名前.comを使いました。会社員時代にも何度も使っているので操作になれているというのもありますが、値段と安定性でまあ一番無難かなと。
あとで書きますがサーバーはGoogleを使うのでGoogleでドメインを取ると楽で良いのですが、後々自社サーバーを立てたりするときに移管が面倒くさくなったりしないように、ある程度自由度の高いところを選択しました。
広告で「独自ドメイン無料!」なんてのもよくありますが、大体はレンタルサーバーや有料のビジネスパッケージの中に入っていて、ドメイン取得だけが無料というだけで実質は別名目でお金がかかりますし、その契約をやめて自前でサーバーを立てようとしてもそのドメインは移管不可で使えなくなってしまうとか、なんだかなぁな商品が多いので、そういうよく考えると不便なサービスは選択しないように注意してください。無料ドメインには必ず無料になっている理由があるので、どうしても利用したいという時にはよく調べて後で泣かないようにしましょう。
その点有料のドメイン取得サービスであれば手続きの面倒くささは様々だとしても、まあ移管はどの会社でもできると思います。
なお、Googleがやっている(中の人はjimdo)みんビズは確かにドメインを無料で取得できます。しかし、無料なのは1年目だけで、2年目以降はドメインの年間管理料くらいの料金が毎月の費用として掛かります。ただし、2年目以降(つまり1回でもお金を払えばってことかな)は取得した独自ドメインを他のサーバーに移管できるので、1年目はたとえ数百円でも節約したいという人にとっては良心的なほうのサービスだとは思います。
しかしGoogleはGoogle Appsというもろ競合するサービスを自社で持っているのに、なんでみんビズをやっているんですかね。ナゾです。
②Google Appsに登録してサイトを作る
多くの企業が使っている、独自ドメインでメール、カレンダー、ドキュメント、webサイト構築ができるGoogle Appsですが、実は無償コースがあります。最大ユーザー数が10までだったり、SLAがなかったりと、有料版と比べるといくつかの機能が制限されていますが、それでもスタートアップにとって十分すぎる程の機能が無料で使えるのですから、これを使わない手はありません。
Google Appsに登録したら「サイト」を作ります。
ここではとりあえずガワとなるURLを取ればいいだけなので、サイト名だけ分かりやすいもの(社名とかサービス名とか)を付けて、中身は適当に「テスト」とか書いて、とっとと保存しましょう。なお、サイトは公開にしておいてください。公開にしておかないと、あとで独自ドメインのマッピングができません。
構築中のものを公開するのに気が引けるかもしれませんが、大丈夫です、誰も見る人はいませんので安心して公開してください。
③お名前.comでCNAMEレコードを変更する
さあ、非エンジニアであればここでもう何を書いてあるのか訳がわからなくなった人もいるでしょう。しかし、無料のGoogle Appsで作ったサイトをお名前.comで取得した独自ドメインと紐付けするためには、お名前.com側の設定でCNAMEレコードを変更する必要があります。ちょっと面倒ですが、これをやらないとこれから先何もできません。付いて来てください。
ここは非エンジニアにはかなり複雑な手順なので、番号を付けて順番に説明します。
図1 |
- お名前.comにログインします。
- ドメインNaviの「ドメイン設定」中の「ネームサーバーの設定」>「レンタルDNSレコード設定」を開きます。ドメインが複数ある場合は、設定したいドメインを選択して入力画面に進みます。
- レンタルDNSレコード設定のページが開きます。表示されている対象ドメインが、設定したいドメインか念の為確認してください。
- ページ中程に「入力」と書いたコーナー(図1)があります。ここの左から2番目の欄のTYPEをCNAMEに変更します。
- 左のホスト名の欄に「www」を入力します。(www以外でも構いません)
- VALUEの欄に右のアドレスを指定します: ghs.google.com
- 「追加」を押します。
- レンタルDNSレコード設定用ネームサーバー設定確認のチェックを入れます。
- 「確認画面へ進む」を押して、保存します。
Googleサイトから②で作った自分のサイトを開きます。編集画面になってる筈です。
右上の「その他」をクリックして開いたメニューから「サイトの操作」内の「サイトを管理」を選択します。
開いたページの左側のメニューの「ウェブアドレス」を選択します。
すると中程に「ウェブアドレスを追加:」欄がありますので、そこに③で設定したサブドメインを使ったアドレスを記入します。上記例では「www.○○○(独自ドメイン)」を記入してください。このとき「http://」を入れる必要はありません。入れるとエラーになります。
アドレスを記入して、上の「追加」を押して設定を保存したら完了です。
なおGoogle Appsはサブドメインレベルでのみマッピングできます。ネイキッドドメインは設定できませんのでご注意ください。
設定がすんだら、ブラウザに独自ドメインのURLを入れて移動してみましょう。見事②で作ったページが開けば成功です。おめでとうございます。
あとはゆっくりページをきれいにしてください。
もしエラーになって、数分経ってリトライしてもまだ開かないようであれば、どこか設定が間違っています。再度設定を見直して下さいね。