2012年3月30日金曜日

独自ドメインのwebページをなるべく安く運用する方法

会社のwebページをなるべく費用を掛けないで運用する方法です。
かならずしもこれが最安・最良ではないかもしれませんが、自分の例を備忘録として書いておきます。

独自ドメインを取得する
これだけは有料です。いろいろなレジストラがありますが、私は大手のお名前.comを使いました。会社員時代にも何度も使っているので操作になれているというのもありますが、値段と安定性でまあ一番無難かなと。
あとで書きますがサーバーはGoogleを使うのでGoogleでドメインを取ると楽で良いのですが、後々自社サーバーを立てたりするときに移管が面倒くさくなったりしないように、ある程度自由度の高いところを選択しました。
広告で「独自ドメイン無料!」なんてのもよくありますが、大体はレンタルサーバーや有料のビジネスパッケージの中に入っていて、ドメイン取得だけが無料というだけで実質は別名目でお金がかかりますし、その契約をやめて自前でサーバーを立てようとしてもそのドメインは移管不可で使えなくなってしまうとか、なんだかなぁな商品が多いので、そういうよく考えると不便なサービスは選択しないように注意してください。無料ドメインには必ず無料になっている理由があるので、どうしても利用したいという時にはよく調べて後で泣かないようにしましょう。
その点有料のドメイン取得サービスであれば手続きの面倒くささは様々だとしても、まあ移管はどの会社でもできると思います。
なお、Googleがやっている(中の人はjimdoみんビズは確かにドメインを無料で取得できます。しかし、無料なのは1年目だけで、2年目以降はドメインの年間管理料くらいの料金が毎月の費用として掛かります。ただし、2年目以降(つまり1回でもお金を払えばってことかな)は取得した独自ドメインを他のサーバーに移管できるので、1年目はたとえ数百円でも節約したいという人にとっては良心的なほうのサービスだとは思います。
しかしGoogleはGoogle Appsというもろ競合するサービスを自社で持っているのに、なんでみんビズをやっているんですかね。ナゾです。

Google Appsに登録してサイトを作る
多くの企業が使っている、独自ドメインでメール、カレンダー、ドキュメント、webサイト構築ができるGoogle Appsですが、実は無償コースがあります。最大ユーザー数が10までだったり、SLAがなかったりと、有料版と比べるといくつかの機能が制限されていますが、それでもスタートアップにとって十分すぎる程の機能が無料で使えるのですから、これを使わない手はありません。
Google Appsに登録したら「サイト」を作ります。
ここではとりあえずガワとなるURLを取ればいいだけなので、サイト名だけ分かりやすいもの(社名とかサービス名とか)を付けて、中身は適当に「テスト」とか書いて、とっとと保存しましょう。なお、サイトは公開にしておいてください。公開にしておかないと、あとで独自ドメインのマッピングができません。
構築中のものを公開するのに気が引けるかもしれませんが、大丈夫です、誰も見る人はいませんので安心して公開してください。

お名前.comでCNAMEレコードを変更する
さあ、非エンジニアであればここでもう何を書いてあるのか訳がわからなくなった人もいるでしょう。しかし、無料のGoogle Appsで作ったサイトをお名前.comで取得した独自ドメインと紐付けするためには、お名前.com側の設定でCNAMEレコードを変更する必要があります。ちょっと面倒ですが、これをやらないとこれから先何もできません。付いて来てください。
ここは非エンジニアにはかなり複雑な手順なので、番号を付けて順番に説明します。

図1
  1. お名前.comにログインします。
  2. ドメインNaviの「ドメイン設定」中の「ネームサーバーの設定」>「レンタルDNSレコード設定」を開きます。ドメインが複数ある場合は、設定したいドメインを選択して入力画面に進みます。
  3. レンタルDNSレコード設定のページが開きます。表示されている対象ドメインが、設定したいドメインか念の為確認してください。
  4. ページ中程に「入力」と書いたコーナー(図1)があります。ここの左から2番目の欄のTYPEをCNAMEに変更します。
  5. 左のホスト名の欄に「www」を入力します。(www以外でも構いません)
  6. VALUEの欄に右のアドレスを指定します: ghs.google.com
  7. 「追加」を押します。
  8. レンタルDNSレコード設定用ネームサーバー設定確認のチェックを入れます。
  9. 「確認画面へ進む」を押して、保存します。

Googleサイトに独自ドメインを追加する
Googleサイトから②で作った自分のサイトを開きます。編集画面になってる筈です。
右上の「その他」をクリックして開いたメニューから「サイトの操作」内の「サイトを管理」を選択します。
開いたページの左側のメニューの「ウェブアドレス」を選択します。
すると中程に「ウェブアドレスを追加:」欄がありますので、そこに③で設定したサブドメインを使ったアドレスを記入します。上記例では「www.○○○(独自ドメイン)」を記入してください。このとき「http://」を入れる必要はありません。入れるとエラーになります。
アドレスを記入して、上の「追加」を押して設定を保存したら完了です。
なおGoogle Appsはサブドメインレベルでのみマッピングできます。ネイキッドドメインは設定できませんのでご注意ください。

設定がすんだら、ブラウザに独自ドメインのURLを入れて移動してみましょう。見事②で作ったページが開けば成功です。おめでとうございます。
あとはゆっくりページをきれいにしてください。

もしエラーになって、数分経ってリトライしてもまだ開かないようであれば、どこか設定が間違っています。再度設定を見直して下さいね。


Queuence活用術その2 -チェックインしないライフログ-

「チェックインするにはちょっと抵抗あるけど、行ったお店の履歴は残しておきたいなぁ」というときはありませんか?
Queuenceはそんな方にも便利にお使いいただけます。

Queuenceは投稿時にボタンでON/OFFを切り替えることにより、Facebookでチェックインすることなくスポット情報だけを利用して、Twitterに情報を投稿することができます。(Facebookへの投稿は"チェックイン"となりますのでご注意ください)
実はQueuenceが使っている店舗情報はFacebookのスポット情報(pages)なので、ワンタップだけでFacebookに登録されている店名などの情報をシェアすることができます。
スマートフォンの小さいソフトキーで1文字ずつ入力する必要がないので、片手でも簡単に情報共有できます。食事をしながら忘れないうちに投稿したい時なんかにも便利ですよね。

Facebookページを開設している店舗オーナーの方は、ご自分のお店の混雑状況を簡単にTwitterとFacebookに投稿できます。
情報はお店のFacebookページに自動的にリンクできるので、画面を数回タップしさえすればその都度コピペしなくても内容豊富でタイムリーなPRが可能です。

待ち時間の予測は、すでに並んでいる人数と、その後数分間で後ろに並んだ人数を入力し「予測する」ボタンを押すだけ。すると上部の窓に予測待ち時間が表示されます。
予測したら、あとは画面の案内にしたがい3回タップすれば、TwitterとFacebookに同時投稿もできちゃいます。

行列待ち時間予測アプリQueuenceをApp Storeから無料でダウンロード

※Twitter, Facebookのご利用には登録や設定が必要です。Queuenceアプリからもサインアップ可能です。

2012年3月29日木曜日

Queuence活用術その1

Queuenceは、行列のできるラーメン屋さんで待ち時間を予測するだけじゃなく、ちょっとした工夫を加えるともっと便利な使い方もできます。
そんなTipsをこれから少しずつですが、ご紹介していこうと思います。今日はまず第一弾。

Queuenceには、Twitterへの投稿機能があります。この機能をうまく使うと、待ち時間やスポット情報だけでなく様々な情報を共有することができます。

投稿画面のテキストボックス内は、実は編集可能なんです。
タップしてカーソルを活かせばTwitter本家同様なんでも書き込むことができます。そこで自分や仲間内だけのハッシュタグを書き込んでおけば、自分(達)だけのカスタマイズ検索ができるようになります。例えば、#curryとか#udonとか#yakinikuとかジャンル分けしておいたり、#gokonや#dateや#settaiなど用途別に分けたりできます。
検索画面で検索窓に絞り込みたいハッシュタグを入れれば、該当するつぶやきだけが赤いピンヘッドで表示されすぐに識別できるようになっています。

なお、スポット情報はFacebookスポット(Facebook places)の情報を使っていますが、このテキストも編集可能です。お店の名前などがちょっと違う場合でも修正可能なので、ご自分で分かりやすく編集してお使いください。

もちろんハッシュタグやスポット以外にもどんなテキストでも書き込めますから、アイデア次第で便利にお使いください。

もっというと、実はもちろんデフォルトテキストの削除もできるので、待ち時間を修正したりぶっちゃけ待ち時間を消して集合時間だけ書いてお店からつぶやいたりもできちゃうのです。
位置検索ができるTwitterクライアントからなら、Queuenceじゃなくても検索できるので、iPhoneを持っていない友達にも場所を教えることができるのでとっても便利ですよ。

※検索機能のご利用にはTwitter側で位置情報追加の設定が必要になります。Twitterにブラウザからログインして、設定内の「ツイートに位置情報を追加」するチェックをオンにしてからQueuenceで共有してください。


行列待ち時間予測アプリQueuenceはApp Storeから無料でダウンロードできます。

2012年3月28日水曜日

放送はちょっと前でしたが、マイケル・サンデル 究極の選択「許せる格差 許せない格差」を観て、ちょっと感じることがありました。
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/harvard.html

ご覧になった方はご存知と思いますが、番組中で、海外のアウトソースを先進国より安い賃金で使うことは正しいのか?というテーマが議題にあがっていました。
この番組の特徴で、最後までハッキリした正しい正しくないのジャッジは下されませんでしたが、いろいろな意見が出る中で考えさせられるテーマではありました。

安い賃金で使うことに反対という意見の中心は中国の学生で、フォックスコンの例を出して、先進国による低賃金でのアウトソーシングは搾取である、同じ労働には先進国と同じ賃金を払うべきという主張をしています。
対する賛成派はやはりというかハーバードの学生が中心でした。そのハーバード生の中でも「生活水準が違うのだから同じ労働力でも先進国と同じ賃金を払う必要はまったく無い」と強く言い切ったのがインドからの留学生というのがちょっと驚きでしたが、概ねその主張が賛成派の主要な意見です。
また、賛成派のもう一つの意見として、安い賃金でも外国から仕事がこなければ国内に職がないのだから、どんどん受けるべき。先進国も途上国を助ける意味で仕事を与えることは良いことである。というのがありました。これは私も概ね同意です。
個人的な事情ですが、私は潤沢な資金がある訳ではなく事業を始めています。もし国内だけで開発をしようとするとおそらく回転資金だけで1年ともたないでしょう。しかしベトナムでのオフショア開発をすることで、まったく売上が立たないとしても1年以上持ちこたえることができます。もちろん半年でダメな物が1年あれば成功するかと言えば決してそんな保証はありませんが、少なくとも踏ん張れる期間が長い程成功するチャンスは多くなります。「失敗の原因は成功するまでしつこく続けないことだ」という言葉がある程、成功には続けることが必要です。経営とはある意味イコール「資金」ですから、お金は大事です。海外アウトソーシングで経費を抑えられるのなら、経営者としては当然選択することはアリです。
受ける方の労働者側を考えた場合、先進国(でなくても良いですが)から仕事を受託するメリットはなにかといえば、まずなにより経験と技術移転ではないかと思います。
「そんなもの安い賃金で搾取されなくとも勉強すれば良いじゃないか」という意見がありそうですが、知識としての勉強と実際のビジネスの場での経験と、どちらがより中身があって実践的かといえば、言わずもがなでしょう。
もし「発展途上国のアウトソース会社ですが、費用は先進国内と同じです」であれば、おそらく誰も発注しないでしょう。技術力が高ければ同じでも発注するでしょうが、その高い技術力はまったくの独力で得ることができるでしょうか?私は疑問です。
どんどん国外からの仕事を受けて、なるべく新しい技術やアイデアに多く触れて、自国のスキルを高めていく。技術やアイデアの面でも高まれば、そこから自国なりの技術や新しいサービスも生まれてくる筈です。また賃金を高くしても、進化した技術やアイデアがあればそれを求めて引き続き国外からの仕事も来ることでしょう。

同じ労働内容なのに国によって賃金に差があるのは差別ではないのかという意見は、確かに難しい問題です。ただし、賃金はその地域の生活水準が基礎にあるものだと思います。ある成果に対する貢献への評価は、それぞれの地域で同じ様な生活レベルをおくることが可能な金銭的評価であって然るべきだと思います。そういう意味で、住む国によって賃金格差があること自体には私は反対しません。そうしないと逆に途上国側で格差が広がったり、極端に言えばインフレを助長する危険性さえあると思います。
とはいえ、例えば海外子会社で採用された社員が、先進国の本社に転勤になったのに賃金が低いままとかであれば、それは差別であると思います。同じ地域のオフィスで外国人労働者の賃金を自国民より安くするのも差別的ですね。同じ生活圏に住んでいるならば、基準賃金は同じであるべきです。もちろん能力や成果に対する評価で差が出るのは問題ありませんが。

2012年3月27日火曜日


ベトナムで開発を進めてきましたiOSアプリですが、とうとうリリースの日をむかえることができました!


"Queuence"は「キューエンス」と読みます。
行列の"Queue"と科学の"Science"をあわせて"Queuence"。
キューエンスは、行列の待ち時間を簡単に予測できるアプリです。
すでに行列に並んでいる人数と、数分後にあなたの後ろに並んだ人数を入力するだけで、簡単にあと何分待つのかが予測できます。


=特徴=

■操作が簡単ですぐに使えます。
行列の人数を入れてボタンを押すだけの簡単な操作で、すぐに待ち時間を予測できます。

■個人情報の登録なしにご利用いただけます。
個人情報やメールアドレスの登録など一切しないで、すぐに待ち時間予測が可能です。

■予測した待ち時間は、そのままTwitterやFacebookに投稿するこができます。
アプリ内で共有設定をすれば、待ち時間情報を友達と共有したり、その場所に行く前でも最新の待ち時間を知ることができます。友達があなたの待ち時間の投稿を見て「今すぐ行くから一緒に食事しよう!」と連絡してくる、そんな楽しい時間の手助けをすることもできます。

■行列待ち時間情報を地図上で検索できます。
アプリの検索機能を使えば、地図上に共有された待ち時間情報が表示されるので、どこに行列のできる人気店があるのか、一目で探すことができます。

■現在地周辺の行列店が一発で見つかります。
検索画面でボタンを1つ押すだけで、あなたが今いる場所の近くにある行列情報が地図上にすべて表示されます。今どこに行こうか悩んだ時は、数ある行列店の中からお好みのお店をお選びください。

■フリーワード検索が可能です。
お店の名前などでフリーワード検索ができるので、正確な場所を知らなくても地図を行きたい場所に合わせて検索すれば、知りたい行列情報を調べることができます。

==
もちろんSNSに共有しないで行列の待ち時間を予測するだけでも、十分にその機能を発揮します。
キューエンスを活用して、効率的に行列の待ち時間を管理し、あなたの時間をより有効活用してください。

Appストアから今すぐダウンロード

2012年3月15日木曜日

非エンジニアがどのようにエンジニアに指示を出すべきか

出張中の飲料水333
非エンジニアにとって、プログラムはそれ自体がまったくわからない外国語のようなものといえるでしょう。エンジニアにどう指示を出せば、自分が思う様なアプリが出来上がるのか想像もできないのです。

過去に仕事でエンジニアと関わることがあったり、開発会社に外注依頼をしたことがあったりすると、ちょっとは要求定義の仕方が分かっているかも知れません。ですが、自分で直接エンジニアに指示を出すとなると、SEが間に入ってくれる外注仕事とは違い仕様を自分できめる必要があります。
もちろんすべてをきちんとエンジニアの要求とおりに仕様決めすることはできないでしょう。私もできません。では、どうすべきか。
私見ですが、少なくともメインとなる機能の動きを事細かにシミュレートして、絵に描けるくらいにまで分解しておけば、エンジニアがどのようなコードを書けば実現できるか想像できる仕様書に落とせると思います。

以下は、私の実例です。
私はSEが作る様な仕様書は書けません。何度かチャレンジしたことはありますが断念しました。仕様書を書く代わりに、主にワイヤーフレーム(画面遷移図)やフローチャートを作ります。それとそのアプリがどんなことをどのように実現するかの企画書で、フローチャートでは表せない「中身」を事細かに書いておきます。

ワイヤーフレームは自分で思いつく限り、細かく遷移を書きます。どこに何をどう入力し、どこにどんなボタンがあり、ボタンを押すとどの画面に移り、そこで何が起こるか。すべてのインターフェイスに対し起こせるアクション毎に、その先の画面や出力内容を書いていきます。画面遷移に表せない裏側の処理などは、吹き出しで該当するところに細かく記入していきます。
ワイヤーフレームを作るときは、最初は手描きでもいいでしょうが、できればなるべくツールを使ってパーツなども実物に近いイメージで作ると良いでしょう。私は以前はパワポやVISIOを使っていましたが、今はcacooを使っています。cacooにはiPhoneやAndroidのパーツがステンシルとして登録されているので、アプリのワイヤーフレームを作るのにはとても適していると思います。
手描きからcacoo等で清書してみると、ボタンや他のパーツの配置が意外と大変なことに気が付きます。手描きだと描きながら都合のいいようにパーツを勝手にデフォルメして配置しがちですが、往々にして、そのままではユーザビリティが最悪になります。コーディング時に「こんな筈じゃなかった」と後悔しないように、なるべく早い段階で実物を想定したワイヤーフレームを作ることを強くお勧めします。

可能であれば、その段階でプリントアウトしてプロトタイプを作り、データを入力したりボタンを押して(もちろん真似だけ)、画面が遷移する場面でその画面の紙にしたりしながら、ユーザビリティのチェックをするべきです。できれば第三者にも協力してもらって忌憚の無い意見を貰っておきましょう。

どうしてもワイヤーフレームに落とし込めない、またはどのような画面にすれば実現できるか思いつかないものは、何をどうしたいかをなるべくこまかくフローチャートに整理しておきます。そして実際の制作段階に入る前に、素直にそれを見せて、どうすればプログラムでそれが実現できるか、エンジニアと相談してください。
間に営業さんがいる場合には、その営業さんに事前に相談するといいでしょう。開発会社の営業にはエンジニア出身の方が結構いらっしゃるので、もしそういう方がいればどんどん相談してアドバイスももらっておくと、後の工程がスムーズにいくと思います。

そうしてエンジニアには企画書とワイヤーフレームとフローチャートなど作った書類をすべて渡して、自分がどんなことをやりたいのかを理解してもらいます。そのうえで質問があれば(普通あると思います)質問をしてもらい、お互いが理解できたところで制作に入ります。

今まで程度の違いはあれ、ほとんど以上のような流れでエンジニアと仕事をしてきました。
おそらく足りないところを都度都度エンジニアさん達が補完してくれていたので、これでもなんとかなっていたのだと思いますが、なんとかなっていたのは事実なので、他の方でも応用できると思います。

さて、どんなサービス(アプリ)を作りたいか分かったところで、次は、開発言語や開発環境はどうするの?ということになると思います。
もしかすると、ここで「ん?何それ?」となる非エンジニアがいるかもしれないので、次はその辺を書きますね。

2012年3月9日金曜日

ベトナム出張一旦終了

問題:日本人は誰?

さて、今日で今回のベトナム出張は一旦終了です。

機能の実装は一通り完了。後は少しの不具合と、テキスト面での若干の修正がまだ残っていますが、それは帰国後も問題なくできますので、来週また日本とベトナムで分かれて作業します。

今回の出張は本当に実りある出張でした。
詳しいことは後日ちゃんとまとめようと思います。

まずは取り急ぎ、Cảm ơn bạn Việt Nam!

2012年3月5日月曜日

ベトナムでの仕事内容

さて、そろそろ今回の仕事のことをちゃんと書いておきましょう。
バイタリフィアジアが入居するビル

今回のベトナム訪問の目的は、弊社のアプリ開発を委託しているバイタリフィ・アジアさんに伺って、直接ディレクションをすることです。
日本にいる時から、ChatWorkやRedmineを使って結構細かいところまでほぼリアルタイムで指示は出せていました。しかし、自信を持ってサービスを世の中に出すには、こちらの意図通り通りのものを納品してもらうために、同じ場所で同じ物を見ながら直接ディスカッションして細部を詰める必要があります。『神は細部に宿る』です。

バイタリフィさんとしても、先頃リリースされたスタートアップ向けオフショア開発サービスの条件として、発注者に一度は直接ベトナムに来てもらうことを求めています。
これは現地で直接指示を出すことでブリッジエンジニアの工数を減らしたり、通常受託側がアサインしなければならない日本人スタッフの人件費を削減したりする目的があります。しかしながらこれには単純なコスト削減だけではなく、日本人もベトナム人も同じ人間なので直接顔を合わせ握手した人とのほうが結果的に仕事を良い方向に導くことができるという効果があります。

私自身日本にいてネット越しでやりとりしている段階では、工数の見積もりなどにちょっと不満に感じるところもありましたが、こちらに来てみたら一つ一つの機能の実装は早いし、日本にいた時はほとんどもらわなかった逆提案も毎日のよう出てくるので、日々品質を上げていけているのを実感しています。
あと強いて言えば、ベトナムの現地スタッフは素直すぎて私の設計を文字通り忠実に再現しようとするので、ある意味融通が利きません(むしろ自分が作り易いように勝手に仕様変更されちゃうよりはよっぽどやり易い文化ではありますが…)。例えば、私の書いた画面遷移図であるパーツの色が一つだけ抜けていたりすると、わざわざそっくりそのまま作り込んできたりします(そっちのほうが面倒なのに)。そういったちょっとしたストレスも、対面でやりとりすることによって随分減っています。

よほどスキルの高いチームかカリスマリーダーでもいない限り、遠隔地同士ネット越しだけで満足できるものを作り上げるのは至難の業です。特にこれから事業を始めようというスタートアップであれば尚更コストのみで品質を担保することはかなり厳しいでしょう(企業での開発経験が無い方は特に)。
そこを直接開発現場に入るこの方式は、刻一刻と発生する諸問題に触れて品質アップに繋がる経験を積むことができ、かつ人間的なコミュニケーションも取れ、結果的に品質も(日本からメールで指示を出しているだけの場合よりも)上げることができる、一石二鳥のシステムだと思います(休みがあれば観光だってできちゃいます ^^)。

また、弊社は「ひとり会社」ということもあり、今後もバイタリフィさんとは継続的にお付き合いしていくことになると思います。そういう意味で、単なる「クライアント」と「委託先」の関係ではなく、「チーム」の一員として自分を受け入れてもらう為にも、今回のベトナム訪問は重要な意味を持ちます。

具体的なこちらでの仕事内容としては、ベトナムに来る前の時点でレビュー版に機能の実装をほぼ終えていましたので、日々更新されるレビュー版を使っての細部調整や、現場からの意見やアイデアの検討、意図通りに動かなかった機能の善後策、動作テスト、レビュー時に出たバグの対応等を主に行っています。

アグレッシブ過ぎて
ビルを貫通した木
バイタリフィ・アジアはブリッジエンジニアに日本語のできるベトナム人スタッフを充てています。というかブリッジエンジニアだけでなく、エンジニア百数十名のほとんどが日本語とその他にも英語や中国語も操れるというアグレッシブで優秀な人達です。
こういう優秀な若者達が日本人の何分の一という物価の下で働いている(誤解の無いよう書いておくと、ここのエンジニアはベトナム国内ではかなりの高待遇です)訳ですから、日本から仕事が出て行くのも仕方の無いことかもしれません。今後彼らがどんどん経験を積んでいけば、スキルやアイデア面でも日本が追い抜かれる日が来るかもしれません。そうならないためには、日本の若者達にももっと勉強してどんどん世界に出て行って、いろいろな物を見て考えて経験して、どん欲になんでも吸収して成長して欲しいと思います。そうしないと負けちゃうと切実に感じましたね、今回の出張で。もちろんおじさんの私も負けてはいられませんが。

閑話休題、ブリッジエンジニアと日本語でコミュニケーションできることで、機能的な部分はおそらく日本とベトナムで分かれたまま一度も顔を合わせること無く納品まで進めることも可能でしょう。しかし繰り返しになりますが、同じ場所で顔を合わせて作業することで、その品質は何倍にも高まります。
スタートアップであれば、金は無くとも溢れんばかりの情熱とアイデアと理想はある筈でしょう。その情熱でアイデアを直接ぶつけベトナムの若者達と切磋琢磨して、世の中に貢献できるような素晴らしいサービスを作っていく、それがスタートアップ向けオフショア開発サービスの本質だと思います。

ところで、バイタリフィ・アジアでは、近いうちにホーチミンオフィス内にコワーキングスペースを設置して、当面無料で解放するそうです。今後世界中の若者(じゃなくても)がこの場所に集まり、そしてここからアジアや世界各国へと旅立っていくことを想像すると、なんだかわくわくしてきます。

※自分なりに感じたスタートアップがオフショア開発をする際のtipsを、今後別エントリで書いて行く予定です。何かの参考になれば幸いです。

2012年3月2日金曜日

ベトナムへの道

さて、ベトナムへ行く方法を書いておきましょう。

日本からベトナムへは直行便が出ています。ANAとJAL、他にもアシアナとかチャイナとかもありますが、今回はANAが一番安かったのでANAにしました。
出発は成田から。羽田からの直行便はないのが残念。羽田のほうが便利なのにね。

今回の料金(2月末現在)は 航空券代 ¥39,400.- + TAX/燃油サーチャージ ¥20,560.- = 合計 ¥59,960.-
チケット代と比較してサーチャージが高いです(><) アジア便は概して高くなるようですね。

ちなみに、最初は自分でContinentalから予約しようとしたのですが、いくら検索しても空き席が出てきません。
そこで旅行会社の法人営業にいる、大学時代のゼミの同級生に泣きついてみました。
すると、なんということでしょう。何時間も掛かって全然でてこないチケットがわんさと出てくるではありませんか。
日程や予算別、直行か乗り換えありか、なんてので会社別にいくつか提案してくれます。
いやー、さすがプロ! 予定に不確定なところがあったので、日程に幅を持たせたらどうなるかとかの質問にもすぐに応えてくれて新たな提案をしてくれます。ほんとに助かりました。ありがとう。やっぱ持つべき物は友達だね!

 参考までにその友人の連絡先
日本通運株式会社 東京旅行支店
法人営業第一課 蟹江 誠治 se-kanie@nittsu.co.jp 

もし相談するときは、「フジヤマ冨田の紹介」とか言ってくれれば話は早いと思います。 
あと搭乗するときに分かったんですが、このANA便はcontinentalとのコードシェア便なんです。それならcontinentalの予約サイトでも出てくる筈なんですが、何故空席がなかったのかは謎です。。。


ベトナム到着

という訳で、ベトナムにやってまいりました!
もちろんオフショア開発の現場に入る為です。
ベースの開発はリモートで全然オッケーなのですが、細かい部分はやはり顔を見ながらやったほうが効率的でしょう。
開発会社さんからも、渡越して直接ラインを見ることを条件にされています。
こうすることで全体のコストを押さえつつ、クオリティの高い開発ができると考えています。

さて、ベトナムまでのフライトですが、成田を17:50くらいに飛び立って、現地時間22:05(日本時間で24:05)に到着しました。機内食食べて、映画を1本みて、ビール2本飲んで、ちょっとうとうとして丁度着くくらいですね。

空港を出ると、入り口のところに黒山の人だかり。映画スターの出待ちでもしているのかと思いましたが、どうやら普通に家族や友人を待っているだけみたいです。それでもこの熱気、すごい国な感じがムンムンします。
ホテルまでの移動は、出国して直ぐのところにあるTAXIチケットを買い、係員さんに案内されたタクシーで移動します。15万VNDだから600円弱ですね。安いです。ベトナムのタクシーは危ない、ぼる云々の噂をあちこちで見ていましたが、少なくとも私が乗ったのは全然そんなことはなく空港駐車場代を取られることも、チップを要求されることもありませんでした。

ところで普通こういうブログには写真がつきものでしょうが、なんとカメラにSDカードを入れてくるのを忘れてしまい、撮ってたつもりが1枚も取れていません(><)
なので、写真は明日以降のエントリということで^^;

ここにくるまでの道のりもいろいろあるのですが、今日はさすがに疲れているので、それも明日以降にします。
おやすみなさい。

ホーチミン市内
日系企業の看板
市民劇場とカラベルホテル