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2012年3月9日金曜日

ベトナム出張一旦終了

問題:日本人は誰?

さて、今日で今回のベトナム出張は一旦終了です。

機能の実装は一通り完了。後は少しの不具合と、テキスト面での若干の修正がまだ残っていますが、それは帰国後も問題なくできますので、来週また日本とベトナムで分かれて作業します。

今回の出張は本当に実りある出張でした。
詳しいことは後日ちゃんとまとめようと思います。

まずは取り急ぎ、Cảm ơn bạn Việt Nam!

2012年3月5日月曜日

ベトナムでの仕事内容

さて、そろそろ今回の仕事のことをちゃんと書いておきましょう。
バイタリフィアジアが入居するビル

今回のベトナム訪問の目的は、弊社のアプリ開発を委託しているバイタリフィ・アジアさんに伺って、直接ディレクションをすることです。
日本にいる時から、ChatWorkやRedmineを使って結構細かいところまでほぼリアルタイムで指示は出せていました。しかし、自信を持ってサービスを世の中に出すには、こちらの意図通り通りのものを納品してもらうために、同じ場所で同じ物を見ながら直接ディスカッションして細部を詰める必要があります。『神は細部に宿る』です。

バイタリフィさんとしても、先頃リリースされたスタートアップ向けオフショア開発サービスの条件として、発注者に一度は直接ベトナムに来てもらうことを求めています。
これは現地で直接指示を出すことでブリッジエンジニアの工数を減らしたり、通常受託側がアサインしなければならない日本人スタッフの人件費を削減したりする目的があります。しかしながらこれには単純なコスト削減だけではなく、日本人もベトナム人も同じ人間なので直接顔を合わせ握手した人とのほうが結果的に仕事を良い方向に導くことができるという効果があります。

私自身日本にいてネット越しでやりとりしている段階では、工数の見積もりなどにちょっと不満に感じるところもありましたが、こちらに来てみたら一つ一つの機能の実装は早いし、日本にいた時はほとんどもらわなかった逆提案も毎日のよう出てくるので、日々品質を上げていけているのを実感しています。
あと強いて言えば、ベトナムの現地スタッフは素直すぎて私の設計を文字通り忠実に再現しようとするので、ある意味融通が利きません(むしろ自分が作り易いように勝手に仕様変更されちゃうよりはよっぽどやり易い文化ではありますが…)。例えば、私の書いた画面遷移図であるパーツの色が一つだけ抜けていたりすると、わざわざそっくりそのまま作り込んできたりします(そっちのほうが面倒なのに)。そういったちょっとしたストレスも、対面でやりとりすることによって随分減っています。

よほどスキルの高いチームかカリスマリーダーでもいない限り、遠隔地同士ネット越しだけで満足できるものを作り上げるのは至難の業です。特にこれから事業を始めようというスタートアップであれば尚更コストのみで品質を担保することはかなり厳しいでしょう(企業での開発経験が無い方は特に)。
そこを直接開発現場に入るこの方式は、刻一刻と発生する諸問題に触れて品質アップに繋がる経験を積むことができ、かつ人間的なコミュニケーションも取れ、結果的に品質も(日本からメールで指示を出しているだけの場合よりも)上げることができる、一石二鳥のシステムだと思います(休みがあれば観光だってできちゃいます ^^)。

また、弊社は「ひとり会社」ということもあり、今後もバイタリフィさんとは継続的にお付き合いしていくことになると思います。そういう意味で、単なる「クライアント」と「委託先」の関係ではなく、「チーム」の一員として自分を受け入れてもらう為にも、今回のベトナム訪問は重要な意味を持ちます。

具体的なこちらでの仕事内容としては、ベトナムに来る前の時点でレビュー版に機能の実装をほぼ終えていましたので、日々更新されるレビュー版を使っての細部調整や、現場からの意見やアイデアの検討、意図通りに動かなかった機能の善後策、動作テスト、レビュー時に出たバグの対応等を主に行っています。

アグレッシブ過ぎて
ビルを貫通した木
バイタリフィ・アジアはブリッジエンジニアに日本語のできるベトナム人スタッフを充てています。というかブリッジエンジニアだけでなく、エンジニア百数十名のほとんどが日本語とその他にも英語や中国語も操れるというアグレッシブで優秀な人達です。
こういう優秀な若者達が日本人の何分の一という物価の下で働いている(誤解の無いよう書いておくと、ここのエンジニアはベトナム国内ではかなりの高待遇です)訳ですから、日本から仕事が出て行くのも仕方の無いことかもしれません。今後彼らがどんどん経験を積んでいけば、スキルやアイデア面でも日本が追い抜かれる日が来るかもしれません。そうならないためには、日本の若者達にももっと勉強してどんどん世界に出て行って、いろいろな物を見て考えて経験して、どん欲になんでも吸収して成長して欲しいと思います。そうしないと負けちゃうと切実に感じましたね、今回の出張で。もちろんおじさんの私も負けてはいられませんが。

閑話休題、ブリッジエンジニアと日本語でコミュニケーションできることで、機能的な部分はおそらく日本とベトナムで分かれたまま一度も顔を合わせること無く納品まで進めることも可能でしょう。しかし繰り返しになりますが、同じ場所で顔を合わせて作業することで、その品質は何倍にも高まります。
スタートアップであれば、金は無くとも溢れんばかりの情熱とアイデアと理想はある筈でしょう。その情熱でアイデアを直接ぶつけベトナムの若者達と切磋琢磨して、世の中に貢献できるような素晴らしいサービスを作っていく、それがスタートアップ向けオフショア開発サービスの本質だと思います。

ところで、バイタリフィ・アジアでは、近いうちにホーチミンオフィス内にコワーキングスペースを設置して、当面無料で解放するそうです。今後世界中の若者(じゃなくても)がこの場所に集まり、そしてここからアジアや世界各国へと旅立っていくことを想像すると、なんだかわくわくしてきます。

※自分なりに感じたスタートアップがオフショア開発をする際のtipsを、今後別エントリで書いて行く予定です。何かの参考になれば幸いです。

2012年3月2日金曜日

ベトナムへの道

さて、ベトナムへ行く方法を書いておきましょう。

日本からベトナムへは直行便が出ています。ANAとJAL、他にもアシアナとかチャイナとかもありますが、今回はANAが一番安かったのでANAにしました。
出発は成田から。羽田からの直行便はないのが残念。羽田のほうが便利なのにね。

今回の料金(2月末現在)は 航空券代 ¥39,400.- + TAX/燃油サーチャージ ¥20,560.- = 合計 ¥59,960.-
チケット代と比較してサーチャージが高いです(><) アジア便は概して高くなるようですね。

ちなみに、最初は自分でContinentalから予約しようとしたのですが、いくら検索しても空き席が出てきません。
そこで旅行会社の法人営業にいる、大学時代のゼミの同級生に泣きついてみました。
すると、なんということでしょう。何時間も掛かって全然でてこないチケットがわんさと出てくるではありませんか。
日程や予算別、直行か乗り換えありか、なんてので会社別にいくつか提案してくれます。
いやー、さすがプロ! 予定に不確定なところがあったので、日程に幅を持たせたらどうなるかとかの質問にもすぐに応えてくれて新たな提案をしてくれます。ほんとに助かりました。ありがとう。やっぱ持つべき物は友達だね!

 参考までにその友人の連絡先
日本通運株式会社 東京旅行支店
法人営業第一課 蟹江 誠治 se-kanie@nittsu.co.jp 

もし相談するときは、「フジヤマ冨田の紹介」とか言ってくれれば話は早いと思います。 
あと搭乗するときに分かったんですが、このANA便はcontinentalとのコードシェア便なんです。それならcontinentalの予約サイトでも出てくる筈なんですが、何故空席がなかったのかは謎です。。。


ベトナム到着

という訳で、ベトナムにやってまいりました!
もちろんオフショア開発の現場に入る為です。
ベースの開発はリモートで全然オッケーなのですが、細かい部分はやはり顔を見ながらやったほうが効率的でしょう。
開発会社さんからも、渡越して直接ラインを見ることを条件にされています。
こうすることで全体のコストを押さえつつ、クオリティの高い開発ができると考えています。

さて、ベトナムまでのフライトですが、成田を17:50くらいに飛び立って、現地時間22:05(日本時間で24:05)に到着しました。機内食食べて、映画を1本みて、ビール2本飲んで、ちょっとうとうとして丁度着くくらいですね。

空港を出ると、入り口のところに黒山の人だかり。映画スターの出待ちでもしているのかと思いましたが、どうやら普通に家族や友人を待っているだけみたいです。それでもこの熱気、すごい国な感じがムンムンします。
ホテルまでの移動は、出国して直ぐのところにあるTAXIチケットを買い、係員さんに案内されたタクシーで移動します。15万VNDだから600円弱ですね。安いです。ベトナムのタクシーは危ない、ぼる云々の噂をあちこちで見ていましたが、少なくとも私が乗ったのは全然そんなことはなく空港駐車場代を取られることも、チップを要求されることもありませんでした。

ところで普通こういうブログには写真がつきものでしょうが、なんとカメラにSDカードを入れてくるのを忘れてしまい、撮ってたつもりが1枚も取れていません(><)
なので、写真は明日以降のエントリということで^^;

ここにくるまでの道のりもいろいろあるのですが、今日はさすがに疲れているので、それも明日以降にします。
おやすみなさい。

ホーチミン市内
日系企業の看板
市民劇場とカラベルホテル

2012年2月29日水曜日

ベトナムでオフショア開発

さて、海外のリソースで開発と聞くと、意思疎通はどうなんだと心配になるかと思いますが、私がお願いしている会社に関しては問題なくコミュニケーションが取れています。
その要因としては、ブリッジエンジニアが日本語の読み書きOKだということが大きいと思います。
また、日本人スタッフが常に数名ベトナムに常駐していますので、いざという時には現地スタッフを良く知る日本人に間に入ってもらえるという安心感もあります。
日々のコミュニケーションは、チャットワークとredmineを使います。
質問や要望は主にチャットワークで。各種指示や、業務上の問い合わせ、仕様の確認等テクニカルなやりとりはredmineでタスク毎にチケットを発行して管理しています。
はっきり言って、過去自分が複数の会社でやってきたプロジェクトよりもシステマティックに管理できているといっても過言ではありません。
日本とベトナムの時差は2時間。夜型になっている自分からすると、現地が2時間遅れというのはちょうど良い感じがします。
これが例えばシリコンバレーだと17時間遅れで昼夜逆転となり時差以上にやりにくいことこの上ない。月曜や週末がズレているのも緊急時はイライラの元なので、時差が少ないのは本当に良いと思います。ま、シリコンバレーに外注する人もいないとは思いますけど…