Google AdMobさんから、「 新しいAdMob にアップグレードをお願いします」というメールが届きました。
正直今はアプリの収益化をほとんど諦めているので、SDKの更新だったら放置しようかと思ったのですよ。
弊社のアプリには広告のSDKとして、AdMobとiAdとBehaviAdが入っています。最悪AdMobが止まっても、他の広告が入りますので。
しかし、メールをよく読んでみるとこんな記載が。。。
アップグレードは簡単で、SDK の更新は不要です。
ん?なに?
要するに、アプリ側は変わらないけれどGoogleサイドでの集計方法とユーザーの管理方法(支払関係かな)を変えるので、ユーザー側の管理画面も変えますよ、ということだと勝手に理解した。
「従来版の admob は 2014 年 8 月 31 日にサービスが終了します。この日以降、従来版の admob でアプリを宣伝、収益化することはできなくな」るそうですよ。
しかし、SDKを変えなくても(アプリ側に変更を加えなくても)広告配信の可否をコントロールすることができるのかと、一瞬ちょっとビックリ。
まあ、ちょっと考えたら、新しい管理画面での認証をしていないidには配信しなければ良いだけですね。
また、AdMobに久々にログインしてみて初めてわかったのですが、支払方法の変更もあるようです。
PayPalが使えませんということで、銀行口座の登録をしたのですが、前はPayPalを指定していたのだっけかなあ? iAdはPayPalだった気がするけど、実はよく覚えていません^^;
アドモブの振込最低額の目安は8,000円(前は¥5,000くらいじゃなかったっけ?)なので、たぶん僕のアプリじゃ一生振込されないだろうなあとは思います。
なにせ、そこそこダウンロードされていたときのAdMobの収益は、実験も兼ねて出稿の原資に回していたので現在の残高はほぼ0ですから^^;
念のため、万が一のことを考え一応アップデートしておきました。
AdMobを入れたのは良いけれど収益化できずに放置している方は、上記のように簡単な作業ですから、念の為アップデートされたほうが良いですよー。
では
2014年5月31日土曜日
2012年6月5日火曜日
iOSアプリの広告でFacebook広告、AdWords、AdMobを比較してみた
iOSアプリQueuenceをリリースしている訳ですが、ただリリースしただけでダウンロードされるほど世の中は甘くありません。
という訳で、零細企業や個人レベルで無理なく出せる広告をいろいろ試してみました。
※なお、以下の記事はあくまでも弊社のiOSアプリを弊社なりの条件付けで出した結果ですので、他の事例と比較にならないことが十分に考えられます。ご注意ください。分析には多分に私見を含みます。
効果がよくわからないところで最初から数十万・数百万の広告投資は無謀ですし、そもそも先立つ物がありませんので、ここは現実的に数千円レベルで申し込めて、なおかつ手続きが簡単でピクチャーバナーを用意するとかしなくていい、出稿のハードルが低いメニューに限定してお試しすることにしました。
そこで選んだ広告が下記の3種。
ここで本来ならデータを出したいところなんですが、規約的に微妙なので各種数字については非公表とさせていただきます。ご了承ください。
Facebook広告に関しては以前のエントリに出稿までを書いたので興味のある方はそちらもどうぞ。
ところでFacebook広告とAdWordsはPC向けの広告メニューではありますが、iPhoneを使っている人はなんだかんだ言って結局母艦も持っているだろうという予測のもと実施しています(というか商材がなんであれ試してデータを取ってみたかったというのが本音)。なのでiOSアプリの広告としては不適切じゃね?というツッコミは無しでお願いします。
AdMobは配信先としてプラットフォームやOSのバージョンまで選べるので、スマホアプリの広告として無駄がないのが嬉しいです。クリックの最低入札額は$0.01(※1日の最低予算は$10から)から入れられるので、最初は「安いのは良いけど全然回らないんじゃないか」と心配していたんですが、北米に関しては結構impでてます。数日後に試しに$0.02にしてみたらimpが2倍〜日によっては3倍になりました。CTRも¢1の違いで0.1ポイントくらい上がったので、北米はまだまだブルーオーシャンかもしれません(使い方違うか?)。
すでにストアに出ているアプリであれば、別に広告用の画像を用意しなくてもテキストだけでそれなりに見られる広告ができるのも嬉しいです(図1)。
さらに広告する対象がAdMobSDKを導入しているアプリであれば、CVRまでトラッキングできるのもすごいですね。
あと、CPMが非常に安いのも嬉しいです。だからといってimpが少ない訳ではなく、ひとえにCPCが安く収まっているからですね。これだと例えばコンヴァージョンが悪くても、iPhoneという限定されたデバイスで日に数万レベルで表示されているので、いつかアルファブロガーの目に留まってTechCrunchに紹介してもらえるかもしれないという夢が見れますw
AdMobでは日本向けに日本語でも出稿しましたが、こちらは北米の数倍のCPCとなりました。最初$0.01でimpが増えなかったので金額を上げて調整しているうちにこうなってしまいました。ざっくり感想ですが$0.1くらいでやっと北米の$0.02と同程度のimpとCTRになった感じ。このコスト差の要因は、私見ですが、端末台数の問題ではなく日本では大手のクライアントが特別多いからではないでしょうか。クリエイティブも入札額もお金をかけている広告主が多いんだろうなあと実際の広告を見ていてもしみじみ思います。もはや零細の出る幕じゃない気がします。
Facebook広告は、Facebookの中できっちりセグメントされたターゲットに広告を出せるのが魅力です。母数が多いターゲットを選択して、価格でCPMを選択すれば、めちゃめちゃ大量の広告を安価で実施できます。
しかし今回の私の実績ではCTRが0.00X%以下という惨憺たるものでした。敢えてアプリのダウンロードというコンバージョンには触れませんが、推して知るべし...orz
とはいえ、やはりこのimp数は魅力です。今回は数千円で数十万imp、リーチ数でも十万以上が実績で出ています。ということは、魅力的な商材と訴求力あるクリエイティブがあれば、非常に効果的な広告が打てるでしょう。
個人的な感想では、アイキャッチが強い画像やインパクトのあるコピーで、Facebookページへの誘導をかけるのが最も効率的かつ意味のある使い方だと思います。
まあ、スマホアプリの広告としては失敗でした。ブランディングには繋がっていると思う事にします。
AdWordsはやっぱ予算がかりますね。AdWordsで効果を出すのは零細には難しいです。よっぽど商材に自身があればいいですが、かなりニッチなキーワードでも上限単価を低く設定すると表示されにくいです。
ニッチとはいえ誘導先ページとの品質スコアが高いと数百円以上の単価を提示される(実績ではまずそこまでいきませんが)し、しかもニッチすぎるとこんどはそもそも検索ボリュームが足りなくて結局表示はされないという罠。難しいです。。。
それでもやはりGoogle先生ですね。そうはいっても一度ハマるとあっというまにクリックされていきます。『こんなニッチなキーワードを検索してしかもそこで表示されたテキスト広告をクリックするやつなんてホントにいるのか?』と半信半疑でしたが、いるんですよこれが。どんどん予算を消化していきます。データ取りの為にもわざとぎりぎり表示はするがクリックは最小というところを単価百円レベルで探っていたんですが、それでも数日で数万円消化します。
とまれ今回の実験でニッチなワードでも結構検索→広告クリックされることは実感できました。ランディングページがうまく作れれば即効性にある効果的な広告ですね。いつかまたその時に使いたいです。
さてAdWordsは基本はPCブラウザ向けの広告です。ところが実はAdWordsは一部のモバイル端末にも表示されるのですが、今回の実績ではクリックの半分以上がモバイルとタブレットでした。アプリの広告だからかもしれませんが。
ということなので、できればiOS限定でAdWordsを実施したいところなのですが、今のところそれはできません。フルブラウザを搭載した携帯端末(やタブレット)という括りしかできないので必然的にAndroidもBlackBerry等も対象になります。なのでiPhoneで表示したければ、ちょっと勿体ないですが"フルブラウザを搭載した携帯端末"を選びましょう。
技術的には"iOSのsafari向け"なんて切り分けは簡単なのですから早く実現して欲しいものです。
ところで、広告からのダウンロード実績およびCVRは微妙な問題なので今回明らかにできませんが、ざっくりいうとAdMob以外は厳しい結果でした。AdMobはCPAも満足できるレベルです(まあこのへんはそれぞれの事情で評価変わるのでさっくり流します)。
で、結局iPhoneアプリの広告としてどうなのよってことなので、やっぱりざっくりまとめます。
リーチ数からCPAまで総合的に考えると、スマホアプリの広告は
『 AdMobが一番効果的 』
だと思います(私見)。
まあ、そうだよね。
一言付け足すと「北米のAdMobが最も効果的っぽい」です。英語対応しているアプリなら是非北米に出してみてください。
同じ予算なら日本の数倍の効果が見込めると思います。
機会があればiAdも試してみたいけどフィルレートが異常に低いのでほとんど実績でないでしょうね・・・って、あれ?そういえばiAdってどうやって出稿するんだっけ?
という訳で、零細企業や個人レベルで無理なく出せる広告をいろいろ試してみました。
※なお、以下の記事はあくまでも弊社のiOSアプリを弊社なりの条件付けで出した結果ですので、他の事例と比較にならないことが十分に考えられます。ご注意ください。分析には多分に私見を含みます。
効果がよくわからないところで最初から数十万・数百万の広告投資は無謀ですし、そもそも先立つ物がありませんので、ここは現実的に数千円レベルで申し込めて、なおかつ手続きが簡単でピクチャーバナーを用意するとかしなくていい、出稿のハードルが低いメニューに限定してお試しすることにしました。
そこで選んだ広告が下記の3種。
ここで本来ならデータを出したいところなんですが、規約的に微妙なので各種数字については非公表とさせていただきます。ご了承ください。
Facebook広告に関しては以前のエントリに出稿までを書いたので興味のある方はそちらもどうぞ。
ところでFacebook広告とAdWordsはPC向けの広告メニューではありますが、iPhoneを使っている人はなんだかんだ言って結局母艦も持っているだろうという予測のもと実施しています(というか商材がなんであれ試してデータを取ってみたかったというのが本音)。なのでiOSアプリの広告としては不適切じゃね?というツッコミは無しでお願いします。
AdMobは配信先としてプラットフォームやOSのバージョンまで選べるので、スマホアプリの広告として無駄がないのが嬉しいです。クリックの最低入札額は$0.01(※1日の最低予算は$10から)から入れられるので、最初は「安いのは良いけど全然回らないんじゃないか」と心配していたんですが、北米に関しては結構impでてます。数日後に試しに$0.02にしてみたらimpが2倍〜日によっては3倍になりました。CTRも¢1の違いで0.1ポイントくらい上がったので、北米はまだまだブルーオーシャンかもしれません(使い方違うか?)。
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図1 |
さらに広告する対象がAdMobSDKを導入しているアプリであれば、CVRまでトラッキングできるのもすごいですね。
あと、CPMが非常に安いのも嬉しいです。だからといってimpが少ない訳ではなく、ひとえにCPCが安く収まっているからですね。これだと例えばコンヴァージョンが悪くても、iPhoneという限定されたデバイスで日に数万レベルで表示されているので、いつかアルファブロガーの目に留まってTechCrunchに紹介してもらえるかもしれないという夢が見れますw
AdMobでは日本向けに日本語でも出稿しましたが、こちらは北米の数倍のCPCとなりました。最初$0.01でimpが増えなかったので金額を上げて調整しているうちにこうなってしまいました。ざっくり感想ですが$0.1くらいでやっと北米の$0.02と同程度のimpとCTRになった感じ。このコスト差の要因は、私見ですが、端末台数の問題ではなく日本では大手のクライアントが特別多いからではないでしょうか。クリエイティブも入札額もお金をかけている広告主が多いんだろうなあと実際の広告を見ていてもしみじみ思います。もはや零細の出る幕じゃない気がします。
Facebook広告は、Facebookの中できっちりセグメントされたターゲットに広告を出せるのが魅力です。母数が多いターゲットを選択して、価格でCPMを選択すれば、めちゃめちゃ大量の広告を安価で実施できます。
しかし今回の私の実績ではCTRが0.00X%以下という惨憺たるものでした。敢えてアプリのダウンロードというコンバージョンには触れませんが、推して知るべし...orz
とはいえ、やはりこのimp数は魅力です。今回は数千円で数十万imp、リーチ数でも十万以上が実績で出ています。ということは、魅力的な商材と訴求力あるクリエイティブがあれば、非常に効果的な広告が打てるでしょう。
個人的な感想では、アイキャッチが強い画像やインパクトのあるコピーで、Facebookページへの誘導をかけるのが最も効率的かつ意味のある使い方だと思います。
まあ、スマホアプリの広告としては失敗でした。ブランディングには繋がっていると思う事にします。
AdWordsはやっぱ予算がかりますね。AdWordsで効果を出すのは零細には難しいです。よっぽど商材に自身があればいいですが、かなりニッチなキーワードでも上限単価を低く設定すると表示されにくいです。
ニッチとはいえ誘導先ページとの品質スコアが高いと数百円以上の単価を提示される(実績ではまずそこまでいきませんが)し、しかもニッチすぎるとこんどはそもそも検索ボリュームが足りなくて結局表示はされないという罠。難しいです。。。
それでもやはりGoogle先生ですね。そうはいっても一度ハマるとあっというまにクリックされていきます。『こんなニッチなキーワードを検索してしかもそこで表示されたテキスト広告をクリックするやつなんてホントにいるのか?』と半信半疑でしたが、いるんですよこれが。どんどん予算を消化していきます。データ取りの為にもわざとぎりぎり表示はするがクリックは最小というところを単価百円レベルで探っていたんですが、それでも数日で数万円消化します。
とまれ今回の実験でニッチなワードでも結構検索→広告クリックされることは実感できました。ランディングページがうまく作れれば即効性にある効果的な広告ですね。いつかまたその時に使いたいです。
さてAdWordsは基本はPCブラウザ向けの広告です。ところが実はAdWordsは一部のモバイル端末にも表示されるのですが、今回の実績ではクリックの半分以上がモバイルとタブレットでした。アプリの広告だからかもしれませんが。
ということなので、できればiOS限定でAdWordsを実施したいところなのですが、今のところそれはできません。フルブラウザを搭載した携帯端末(やタブレット)という括りしかできないので必然的にAndroidもBlackBerry等も対象になります。なのでiPhoneで表示したければ、ちょっと勿体ないですが"フルブラウザを搭載した携帯端末"を選びましょう。
技術的には"iOSのsafari向け"なんて切り分けは簡単なのですから早く実現して欲しいものです。
ところで、広告からのダウンロード実績およびCVRは微妙な問題なので今回明らかにできませんが、ざっくりいうとAdMob以外は厳しい結果でした。AdMobはCPAも満足できるレベルです(まあこのへんはそれぞれの事情で評価変わるのでさっくり流します)。
で、結局iPhoneアプリの広告としてどうなのよってことなので、やっぱりざっくりまとめます。
リーチ数からCPAまで総合的に考えると、スマホアプリの広告は
『 AdMobが一番効果的 』
だと思います(私見)。
まあ、そうだよね。
一言付け足すと「北米のAdMobが最も効果的っぽい」です。英語対応しているアプリなら是非北米に出してみてください。
同じ予算なら日本の数倍の効果が見込めると思います。
機会があればiAdも試してみたいけどフィルレートが異常に低いのでほとんど実績でないでしょうね・・・って、あれ?そういえばiAdってどうやって出稿するんだっけ?
2012年5月5日土曜日
iAd Network Settingsは審査終了前にしなければならないというおはなし
次のiOSアプリを申請しました。
といってもまったく新しいアプリというわけではなく、行列待ち時間予測アプリQueuenceの英語版です。
こういう時によくあるのは1つのアプリをマルチランゲージ対応で作り、端末の言語環境で言語を切り替えるやり方です。そのほうがスマートですし、バグ等の対応やバージョン管理、ユーザー対策もしやすいのですが、今回はあえて日本語版と英語版を別アプリにすることを選択しました。
その理由はいくつかあるのですが、一つ大きな理由として、アプリに導入する広告を分けたかったということがあります。
もちろん1つのアプリに複数の広告システムを入れて出し分けるということも可能ですが、今の私のリソースではそれは結構ハードルが高いです。また、いくつも入れてしまうと、例えばそのうちの1つの広告APIが変更されただけで改修しなければならなくなったりするかもしれません。
英語版にも実は2つの広告システムを導入しているので、一方に問題が起こるリスクはあるのですが、3つ入れるよりは当然リスクは減りますし、何か問題があっても日本語と英語でバイナリが分かれている事で、1つの広告システムに問題が発生してもすべての自社製品が世の中から消えてしまう危険性は無くすることができます。
さて、また前置きが長くなってしまいました。
本題はiAdのセッティングについてです。
お察しのように英語版にはiAdを導入しました。日本マーケットではそれほど盛り上がっていない感じですが、英語圏では実際のところどうなのかデータ取りの為にも導入してみたかったのですよ。
iAdの契約や導入については、様々な記事があるのでここでは割愛します。
私が備忘録として書いておきたいのは、iAd Networking Settingのタイミングです。
iOSアプリをリリースするのに、iTunes Connectで銀行情報やら税務情報やらを入力してContractsを作成し、そのついでにiAdのContractも作成していると思います。ですが、このままではiAdは配信されないのです。
iAdは、Appストアに並ぶ前のテスト状態では実機であっても本物の広告は配信されません。テスト時はダミー広告しか表示されないのです。この事が念頭にあったので、本物の広告は審査を通りさえすれば始まる物だと勝手に思い込んでいました。
しかし!実はもう一つ重要な設定が残っていたのです。
Appleに申請すると、iTunes ConnectのManage Your Applicationsに申請中のアプリが登録されますが、ここで登録されたアプリのアイコンを選択すると[Rights and Pricing]や[Manage In-App Purchases]などと並んで[iAd Network Settings]というボタンが出てきます。
この[iAd Network Settings]を押し、アプリのメイン対象年齢の選択が終わらない限りいつまでたっても広告が配信されないのです。
そして重要なのが、この選択は審査が終了する前に行わなければならないのです!
(私は審査終了後に設定するものだと思い込んでいて、あやうく広告が無くなるところでした。あぶないあぶない)もし審査終了(通過)後に気が付いた場合は、再度Submitして上記の期間内に設定しなおさなければなりません。これは大変ですね。
なお、上記の年齢制限ですが、アプリの主な対象ユーザー年齢が17歳以下かどうかをYes/Noで選択します。おそらく配信される広告の内容をコントロールするのだと思いますが、17歳以下にすると広告の総量が減るという情報があるので、私はNoを選択しました。
これからiAdを始めようという方や、導入したけど全然配信されないなあという方は、設定ののタイミングに注意して申請してくださいね。
といってもまったく新しいアプリというわけではなく、行列待ち時間予測アプリQueuenceの英語版です。
こういう時によくあるのは1つのアプリをマルチランゲージ対応で作り、端末の言語環境で言語を切り替えるやり方です。そのほうがスマートですし、バグ等の対応やバージョン管理、ユーザー対策もしやすいのですが、今回はあえて日本語版と英語版を別アプリにすることを選択しました。
その理由はいくつかあるのですが、一つ大きな理由として、アプリに導入する広告を分けたかったということがあります。
もちろん1つのアプリに複数の広告システムを入れて出し分けるということも可能ですが、今の私のリソースではそれは結構ハードルが高いです。また、いくつも入れてしまうと、例えばそのうちの1つの広告APIが変更されただけで改修しなければならなくなったりするかもしれません。
英語版にも実は2つの広告システムを導入しているので、一方に問題が起こるリスクはあるのですが、3つ入れるよりは当然リスクは減りますし、何か問題があっても日本語と英語でバイナリが分かれている事で、1つの広告システムに問題が発生してもすべての自社製品が世の中から消えてしまう危険性は無くすることができます。
さて、また前置きが長くなってしまいました。
本題はiAdのセッティングについてです。
お察しのように英語版にはiAdを導入しました。日本マーケットではそれほど盛り上がっていない感じですが、英語圏では実際のところどうなのかデータ取りの為にも導入してみたかったのですよ。
iAdの契約や導入については、様々な記事があるのでここでは割愛します。
私が備忘録として書いておきたいのは、iAd Networking Settingのタイミングです。
iOSアプリをリリースするのに、iTunes Connectで銀行情報やら税務情報やらを入力してContractsを作成し、そのついでにiAdのContractも作成していると思います。ですが、このままではiAdは配信されないのです。
iAdは、Appストアに並ぶ前のテスト状態では実機であっても本物の広告は配信されません。テスト時はダミー広告しか表示されないのです。この事が念頭にあったので、本物の広告は審査を通りさえすれば始まる物だと勝手に思い込んでいました。
しかし!実はもう一つ重要な設定が残っていたのです。
Appleに申請すると、iTunes ConnectのManage Your Applicationsに申請中のアプリが登録されますが、ここで登録されたアプリのアイコンを選択すると[Rights and Pricing]や[Manage In-App Purchases]などと並んで[iAd Network Settings]というボタンが出てきます。
この[iAd Network Settings]を押し、アプリのメイン対象年齢の選択が終わらない限りいつまでたっても広告が配信されないのです。
そして重要なのが、この選択は審査が終了する前に行わなければならないのです!
(私は審査終了後に設定するものだと思い込んでいて、あやうく広告が無くなるところでした。あぶないあぶない)もし審査終了(通過)後に気が付いた場合は、再度Submitして上記の期間内に設定しなおさなければなりません。これは大変ですね。
なお、上記の年齢制限ですが、アプリの主な対象ユーザー年齢が17歳以下かどうかをYes/Noで選択します。おそらく配信される広告の内容をコントロールするのだと思いますが、17歳以下にすると広告の総量が減るという情報があるので、私はNoを選択しました。
これからiAdを始めようという方や、導入したけど全然配信されないなあという方は、設定ののタイミングに注意して申請してくださいね。
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