2012年7月28日土曜日

社会起業と株式会社のあいだ

ここのところ、社会起業とかNPO関係の本を読んだり、話を聴いたり、議論したりしています。

特にソーシャルビジネスに特化して興味を持っていると言う訳ではないんですが、”自分のほんとうにしたいことは何か?”を考えていると、どうしても社会に関係するようなアクションになってきて、それを実現している人達というと今の世の中ではどうも社会起業家といわれているような人達が結果的に多いんですね。

それはどうしてなのかと自分なりに考えるに、今の世間では"仕事"の評価尺度がやっぱりお金で計られている訳で、社会貢献とか感謝って直接お金で計りにくいから、社会起業家と呼ばれる人達やNPOの中の人達は、証券取引所的な文脈での"株式会社"の枠組みから意識的に排除されているのじゃないかという気がするのです。

本当はたぶん無理矢理にでも金銭価値に換算できないことはなくて(実際にSROIという指標も考案されています)すべての会社や組織が同一基準で評価されることは可能なんだろうけれど、今の段階でこの何十年で培われた"投資"や"リターン"のマーケットに当てはめると、既存のプレイヤーや特に既得権益者に不利が大きいんで、わざと違う立ち位置におかれているんじゃないかと邪推している今日この頃です。

一方、社会起業家の側も、"株式会社"の枠組みでは理想を実現できない、会社にしないほうが実現の早道、等と感じているので、積極的に近づいていかない現実があるように感じます。

でも、この状況ってなんかもったいない。
お互いに存在を否定しているようで、でもほんとうの世界はひとつな訳で、お互いに見ない見えないふりでいつまでも続いていったら、世界はどこまでたっても分断されたままになっちまわないかい?

そんな先のことは考えずに取り急ぎ目の前の問題をどう早く解決するかにフォーカスしているから、現状の最適解をとっているのだとは思えます、もちろん。
理想ばっかり考えていて行動がともなわなければ、なんも結果はでないんだから、とにかく動くことが重要だとも分かっていますよ、ええ。

なんかどうでもいいことにこだわり過ぎなのかなあ・・・

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